皆さん、こんにちは!
 私はRodion TR。Frantic Gallery のネットワークと、道程で出会った人たちにに向けて書いています。どうやら私たちはいま「リセット期」にあるようですが、私自身にとってそれは、何より変容という意味合いの強いものでした。ヨガに没頭し、つい先日、4度目の参加になる10日間のVipassana瞑想合宿から帰ってきて、長い間冬眠していた創造力がようやく目を覚ましたのです。私には、自分のうちに棲みつく一風変わった生き物たちの姿が見えてきました―暗黒舞踏家Mark Birth、日本の写真家/映像作家Ikota Nagasaki、そしてENTOMORODIAというこの小さなファミリーで最初の女性メンバーとなるAriadna McCue―彼女はまだ途上ですが、いずれ電子音楽の迷宮へとあなたを誘いこんでくれるでしょう。(充実した一生を送ることがこの人生の目的なのだとしたら、同時にいくつもの形で進めない手はないと思いませんか?)
 
 言うまでもなく、アートの新たな一章が始まる時が来ています。私およびギャラリーのアーティストたちは、“Frantic”という形容はもはや自分たちにふさわしくないと考え、次なるレヴェルに移行することにしました。私たちは―さらなる勇気を胸に―、真のアートが導いていってくれる洞窟に、皆さんをお連れしたいと思います。同時にそれとは逆へも向かうかのように、神秘的体験をデジタルの次元と結び付けていきます。私たちはEcstasyDigitを繋ぐ臍の緒を作り出すのです―その名も、Gallery-Neo.tokyo

 

まずはグリッチアートのオンライン展示企画から始めることにしました。今やだれ一人としてピクセルフローと無縁ではありえないわけですが、グリッチアートはそこに潜在する破れの可能性を探る創造行為であるといえます。World Wide Webにひそむ穴の中で、いったい私たちは何に出会うことになるのでしょうか。
 こちらのビデオは、韓国を拠点に活動するカナダ出身のアーティスト、Mathieu St-Pierreと私の対話を収録したものです。話題にのぼったのは、Neo-Tokyo、グリッチ技術、暗黒舞踏、彼が主催する8万人以上のメンバーを有するコミュニティ、日本のポルノ、屏風、そしてラカンの壺のこと。

St-Pierreのデジタル個展「“なにものか”のマインド」には、彼がこの10年間、さまざまな新技術を駆使して制作した作品が集結しています。取り上げた20点の非表象的作品は、システムの中の裂け目を露わにするとともに、人間の意図には制し得ない異秩序の美を明るみに出すのです。

"なにものか"のマインド
誤作動のなかの美、秩序、そして真実。


Mathieu St-Pierre Online Glitch Art Solo Show
「ここ」と「今」

 また私たちは、ギャラリーのアーティストについての映像作品制作にも着手しています。せわしなく目下のアートフェアに追われるなか、こうしたことに取り組む機会をこれまで得られずにいたのですが、今ようやく、芸術家としてのそれぞれの歩みと創作の背後にある思想を、細部までじっくり語ることが叶うというわけです。こちらが、田附楠人のスタジオで撮影された映像作品"Structure Overturn"の予告編です。田附はこのなかで、縄文土器、日本における「もの」の特異性、象徴化の起源、日本語にみられる主語の欠落、「描く」と「掻く」の境界を払拭する彼の作品独特のトポロジー等々に触れながら、自らの作品のコンテクストを解説しています。

今後は展示に関連するインターネット上のコンテンツに特に力を入れていきますが、物理的空間での展示も定期的に行っていく予定です。きたる5月25日には、表参道のみどり荘にて、田附楠人の最新作品を集めた個展"Structure Overturn"が幕開けとなります。彫り込みを凹面にほどこすことで、田附は画期的な一歩を踏み出しました―表裏一体というパラドックスを強調するとともに、作品の表面にそれを観る者が映り込む効果を生み出したのです。

"Structure Overturn"
田附楠人個展

2021年5月25日(火)- 5月30日(日)10:00 - 20:00

東京都港区青山3-13 Commune 2nd Midori-so Gallery

レセプション:5月28日(金)、17:00ー20:00

小川晴輝の絵画における私的・神秘的側面の今を知るという期待に胸をふくらませて、彼のスタジオを訪ねました。小川はインタヴューの初めの一時間のうちに、自身のトラウマ、“不在”のもつ力、老荘の道(タオ)、そして「自己表現は表現ではない」というスローガンへと、私を導いていってくれました。私たちはこれからも、とくに終わりを設けずにこうした対話のシリーズを制作していくことにしています。今月末、シーズン1の第一部を公開する予定ですが、まず今のところは予告編をご覧に入れたいと思います。それは目で見ることを超えた視覚体験に導き、真に現実なるものを把握する一助となってくれるはずです。

ざっとこんなところでしょうか。各展示のより詳しい情報については、またあらためてお知らせします。ぜひ私たちのYoutube channelに登録して、最新の動画をチェックしてみてください。
それでは、乞うご期待!

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Gallery-Neo.tokyo

Tokyo, Japan
Minato, Minami-Aoyama 3-13
Commune 2nd Midori-so Gallery Space

1070 Belgium, Brussels
Anderlecht, Rue d'Aa 32 B

www.gallery-neo.tokyo | jackin@gallery-neo.tokyo
Gallery Glitch JPG/MP4 Logo by Paul Beaudoin
Gallery Glitch GIF Logo by Francesco Seren Rosso
Design Support: Rei Sinkevich
Japanese Language Support: Fumine Okumura
English Language Support: Katya Galactionova and Chelsea Myers


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